芭蕉の句に詠まれた蝉

    「チーーーーーーー(かなり長い) チッチッチッチッ・・・・」
    独特の鳴き声から捜し当てた蝉の姿を撮影して調べてみました。

    鳴き声からチッチゼミかと思っていたのですがニイニイゼミでした。
    翅の斑模様は間違えようがありません。

    ハローワーク福岡南の近くで撮ったニイニイゼミ(7月23日撮影)
    IMG_0881.jpg

    松尾芭蕉が詠んだ有名な句「閑さや岩にしみいる蝉の声」の蝉とは
    ニイニイゼミのことだそうです。

    小宮豊隆-wikipediaより引用
    http://ja.wikipedia.org/wiki/ニイニイゼミ

    1925年(大正14年)から、「閑さや岩にしみ入蝉の声」に出てくる蝉はアブラゼミかニイニイゼミかという問題を巡って齋藤茂吉と2年越しの論争をおこなった。小宮は「しづかさや、とか、岩にしみ入るといった表現 は、威勢のよいアブラゼミにはふさわしくない。この蝉は、ニイニイゼミであろう」と主張。結局、この句は山形県の立石寺で旧暦5月27日(新暦で7月下旬)に作られたことと、この時期に山形でアブラゼミは鳴かないことが明らかになり、齋藤は論破された。


    asahi.com 山寺のセミ(山形市)日本 音紀行より引用
    http://www.asahi.com/travel/sound/TKY200608110197.html

     茂吉は、「閑かさ」を「群蝉(ぐんせん)の鳴くなかの静寂」ととらえ、アブラゼミだと断じた。威勢のいいアブラゼミが多数鳴く声、と考えたわけだ。小宮は「岩にしみ入る」のだから「細くて比較的澄んでいて糸筋のように」鳴くニイニイゼミだと主張。茂吉は「それでは当然すぎて、おもしろみがない」と反論、小宮も「太くて濁って直線的で息が続かないアブラゼミの声では、誠に具合が悪い」と応じた。

     結果は、茂吉の敗北宣言。芭蕉が山寺を訪ねた新暦7月13日は、アブラゼミが鳴くにはまだ早いからだ。


    有名な論争らしく、調べればいろいろ出てきます。
    とーちゃんのお気に入りの記事はこちらです。

    「山寺」とセミの鳴き声論争 より引用
    http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Forest/4179/yamadera.html

    芭蕉は後にそうなることも知らず、ただ蝉しぐれに
    感じ入って創作したのだが、その心境に関して、
    昭和初期、ある論争が起こった。
    その蝉の種類が何か?ということである。
    アブラゼミか、ニイニイゼミかという論争だ。
    歌人・斎藤茂吉は、やかましく鳴くアブラゼミだと言い、
    漱石門下の評論家・小宮豊隆は、いや絶対、
    チーチーと、か弱く鳴くニイニイゼミだと主張し、
    それが2年越しの論争になった。
    しょうがないので、調査が行われた。
    すると、芭蕉が山寺を訪れた7月にはニイニイゼミしか
    おらず、茂吉の完敗だった。強情で知られる茂吉が
    珍しく素直に負けを認めたという。

    しかし、ぼくは、やかましい蝉の声に包まれている時に、
    静寂を感じるという茂吉の気持ちが、よくわかる気がする。
    九州には、東北には生息しないクマゼミという大型種の
    ものすごい騒音を出すセミがいて、それが福岡市などでは、
    繁華街の街路樹にびっしりと居ついている。その鳴き声を、
    東北から初めて九州に来た人が聞いて「ヘリコプターか?」と
    空を見上げたという話もある。もちろん、山野にも多い。
    ぼくがある時、長崎県の西彼杵半島の、ろくに車も来ない
    田舎道で、車を降りた時、その騒音に包まれた。
    快晴の空の下、シャーシャーシャーシャーという、
    やかましい騒音。でも、そこで感じたのは静寂だった。

    斎藤茂吉は大正6年から、長崎医専の精神科教授となり、
    3年3か月を長崎で暮らしたことがある。当然ながら、
    午前中のクマゼミの大合唱を聞いたことがあると思う。
    東北の、か細いセミの鳴き声と違って、九州のセミの
    けたたましい鳴き声を知っただろうし、それゆえの静寂
    をも感じただろうと思うのだ。

    しかし、芭蕉の聞いた蝉の声がニイニイゼミだと
    立証されると、それはそれで、まだ参拝客の少なかった
    頃の山寺を想像し、茂吉は山形出身の東北人に戻って
    静かなセミの鳴き声を、納得したのではなかろうか。


    我が家は家の周りに蝉アパートが林立していて、
    朝5時頃から鳴きはじめ、6時には少し声を張らないと
    部屋の中でも声が通りにくいほど蝉の声が喧しい・・
    ここに静寂を見つける感性に共感したいです。

    アブラゼミと較べると小型で地味なニイニイゼミ。
    群蝉の鳴くなかでは埋没してしまう細い声ですが、探してみてください。
    そして芭蕉の句と大論争を思い出してください。
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